固い心はポッキリ折れる -五木寛之から-
2010年3月15日五木寛之さんが好きです。
もちろん五木さんの時代分析と未来への希望に心癒されるのですが、
私は五木さんの弱きものに対する優しさと、文中に溢れるしなやかな
感性が大好きです。
目に見えないものも含め、存在するもの全てを受け入れる自由さも
好きです。
一言で言うと頭が柔かいというか。(勝手な解釈です。)
最近、五木さんは時代をウツの時代として、それを乗り切る為にいろんな
お話をされています。その中でも打たれる事、落ち込む事を肯定しながら
屈する事や萎える事も大変重要であると話されます。
五木さんの『遊行の門』に北陸地方の雪吊りについて書いてありました。
雪吊りというのは、雪害から樹木を守る為に、木々に心柱を立てその上から
唐傘の骨のように縄を円錐形におろして枝を吊る職人達の伝統行事です。
北陸の湿った雪の重みで、古木、名木共に木の枝が突然折れるのを防ぐ
為らしいです。
そこでのお話ですが、さてどんな枝に雪吊りをするかと言うと太い枝、細い枝は
さして関係なく、「しなる」ことが苦手な堅い枝に雪吊りが必要らしいです。
折れるのは細い枝では無く堅い枝、どんなに太くともしなう事が苦手な
堅い枝が折れるという事です。
そして逆に雪の重さにしなやかに屈する枝は曲がることで雪をスルリと落とし、
またふわりと戻る事を繰り返しながら春を待つらしいです。
「固い心はポッキリ折れる」とは、弱音を吐かないで失敗しない人の方が
前触れも無く、突然壊れやすいと言う事だと思います。
こういう不景気な世の中では落ち込む事を恥じずに、あるがままを受け
入れて落ち込みながらグッと我慢強い心を持ちなさいと言ってるように
感じました。
–立ち上がれなくてもいいんだよ。落ち込む事も必要なんだよ。–
やさしい声が聞こえてきます。
少し長くなりました。 ・・・ミアナンミダ・・・・




